スタイリスト目前で辞めたいと思ったら——迷いを整理する3つの問い

「もう美容師を辞めたい」と思うのに
辞める決断までは、どうしてもできない。

忙しさと疲れで、考えることすら面倒、
そんな状態でこれからの自分のことを考えるって
意外と難しいですよね。

でも、何もしないまま時間だけが過ぎていくと

「あのとき、ちゃんと向き合っていれば」と
後悔してしまう日が来るかもしれません。

このエピソードでは
辞めたい気持ちと向き合うためのヒントを3つの視点で紹介していきます。
少しだけでも、自分の中の”辞めたい理由”を整理することで迷いの正体が見えてくるかもしれませんよ。

目次

【職場が合わない?】この職場じゃなかったら、美容師を続けたいと思いますか?

遠くを見つめながらこれからのことを考える美容師

辞めたい理由が、環境への不安なのか、

それとも美容師という仕事自体に限界を感じているのか。

この問いで、自分の本音を整理しやすくなります。

今までと同じやり方では通用しなくなる

アシスタントの頃は、
「指示されたことを正確にこなす」
「技術が少しずつ身についていく」

それだけでも十分に評価されていたかもしれません。

でもスタイリストになると、自分で考えて動く力や判断力が求められるようになります。

「何を優先して動くか」「どう提案するか」——

そういった判断の連続に、これまでのやり方では通用しないと感じる人も多いです。

自分の未熟さよりも、
「この環境で一人前になれるのか」
という不安が大きくなることも。

責任の重さが、現実味を帯びてくる

アシスタント時代は、もしミスしても誰かがフォローしてくレます。

でもデビューが近づくにつれ、
「すべてが自分の責任になる」という現実が目の前に立ちはだかってきます。

そして、プレッシャーを感じたときこそ支えがほしいのに、

そのサポートが受けられそうにないと感じると——

「このままここで、ひとりで全部背負っていくのか」と不安になるのも無理はありません。

サポートが受けられなくなる感覚

スタイリスト目前になると、「もう大丈夫でしょ」と思われやすくなります。

でも、実際にはいちばん悩みや迷いが多い時期。

わからないことも多いし、不安もある。
なのに素直に聞けない。

そんな中、
「このままデビューしても、誰にも頼れないんじゃないか」

そんな孤独感に押しつぶされそうになることもあります。

メイちゃん

もちろん、そういう環境でこそ伸びる人もいます。

けれど、「ひとりで何とかしなきゃ」と思い詰めないで素直に
不安や悩みを相談できる先輩がいる職場でスタイリストデビューした方が安心ですよね?

技術や価値観が、合わないと気づく瞬間

スタイリスト目前になると、
「自分はこういう技術が好き」
「こんな接客をしたい」

という軸が少しずつ見えてくるようになります。

そのとき、これまで気づかなかった
“職場とのズレ”にハッとすることも。

アシスタントのときは、与えられた練習や技術をただこなしていればよかった。

でも、いざ「自分のやり方を形にしていく段階」になると、

メイちゃん

その土台となる環境や考え方が、自分とは合わないと感じてしまう——。

「ここまでやってこれた」のは、あくまで“教えてもらう立場”だったから。

でもこれからは、
自分でお客様に向き合って、自分で結果を出していく立場になる。

そのとき、
「この職場で、本当に自分らしく働けるのか?」と立ち止まってしまうのは、ごく自然なことです。

できない=苦手?

できないことが多いと、苦しくなるのは当然です。

でも、それが「苦手」だからなのか、「嫌い」だからなのか。

✔ 苦手だけど、いつかできるようになりたいのか?
✔︎できるようになれば得意分野になるのか?
✔︎ できてもあまりやりたくないことなのか?

この違いは、将来の選択肢に大きく影響します。

今はできないけど、できるようになったら嫌いじゃなくなりますか?

「できない」がつらい。でも、それって「嫌い」だから?

スタイリスト目前になると、
技術の完成度もスピードも求められる。

でも、苦手な技術がうまくいかないと

「自分には向いてないのかも」
と思ってしまう瞬間、ありませんか?

たとえば、

✔︎ブローが苦手
✔︎カットが遅い
✔︎からーの選定がうまく決まらない
✔︎パーマが思うような形にならない

アシスタントの時は、先輩の指示のもと施術してきたことが
スタイリストになったら、全て自分で判断しなくてはいけなくなります。

メイちゃん

スタイリストなりはじめのころは、わからないこともたくさんあるし
迷い、すぐに判断できないの当たり前です。

それなのに、モタモタしていて先輩に
「次のお客様待ってるよ」なんて急かされたら
もうパニックですよね。

できないことが、どんどん苦手になってそのうち嫌いになってしますこともあります。

でも、今は慣れていなくてできないことが
経験を積んでできるようになったらどうですか?

できることが、嬉しくなったり
楽しさを感じることになる日も来るかもしれません。

「できない=苦手=嫌い」
と決めつけてしまう前に、

そのモヤモヤの正体を、少しだけでも見極められたら——

それはきっと、これからの選択に役立つ視点になるはずです。

【後悔する?】5年後の自分を想像してみる

今この瞬間の苦しさだけで判断すると、どうしても視野が狭くなります。

でも、「5年後の視点」で見てみると、

✔ あと少しでデビューだったのに…と後悔するか
✔ あのとき辞めてよかったと思える自分になっているか

どちらの未来の方が、自分にとって納得できそうですか?

今のつらさを、これからの自分がどう振り返るか。

それを想像してみると、

「続けるための覚悟」も、
「辞めるための決断」も、

少しだけクリアになることがあります。

まとめ

・この職場じゃなかったら美容師を続けたいと思う?
 →辞めたい理由が「環境」か「仕事自体」かを見極める

・できない=苦手?
 →できなくて苦手と思っているのか?そもそも好きじゃないのか?を整理する

・5年後どんな自分を想像しますか?
 →「あのとき辞めてよかった」か「続ければよかった」と思うかを想像する

辞めるか続けるかの選択は、

簡単に決められないですよね。

でも、自分に問いを立ててみることで、

「なんとなく辛くて辞める」「怖くなって辞める」ということは防げるかもしれません。

今すぐ行動できなくても、考えることはできます。

その“考える”という行動が、
“自分で選んだ納得の道”に繋がっていくと思います。

美容師を辞める前にできる準備・相談先

美容師を辞めるか続けるか迷い
決断できないとき、サロンを変えてみるのも一つの方法です。

メイちゃん

働く環境、人間関係が自分に合っているところなら
頑張らなきゃいけないときがあっても
乗り越えられることはたくさんあります。

転職は不安なことが多いですが、一人で悩まず
美容師専門の転職エージェントで現在の悩みを相談し
どんな場所だったら続けられそうか判断してみるものいいと思います。

【ミライエージェント】
▶ 美容業界専門のキャリアアドバイザーが希望に合わせて求人を紹介。
履歴書添削や面接対策、条件交渉も代行し、入社後もサポート継続。
利用は完全無料。

【きれいビズプラス】
▶ 経験が浅いアシスタントや新人向けの求人が多く、無料相談も実施。
経験豊富なアドバイザーが自分に合ったサロンを厳選して提案。
全国対応で出張相談も可。スマホアプリで手軽に求人探しもできます。

【リクエストQJエージェント】
▶ アシスタントの求人も豊富で未経験や初めての転職に強いサポート体制。
専任アドバイザーがカウンセリングから条件交渉まで手厚くサポート。
非公開求人が約60%を占め、体験入店やサロン同行も可能。転職後のフォローも万全。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

管理人

miBiのアバター miBi 美容師

国家資格:美容師免許
現在の職業:美容師(でも、1度辞めたことがあります)

エステ・医療関係・事務職———
いろんな景色を見て、なぜかまた美容師に戻っていました。(ナゾ)

辞めることも、続けることも、どちらも正解。

経験と現実をリアルに綴っています。

誰かの"選び方"のヒントになれたら、嬉しいです。

コメント

コメントする

目次