美容師を辞めたあと、
「やっぱり戻りたい」と感じることは、珍しくありません。
でも、美容師として再就職するときに感じることがあります。
それは、
辞めたときの“経験値”によって、再スタートの難易度が大きく変わること。
「あと少しだけ続けてスタイリストになっていたら。」
「カットができるようになってから辞めていたら……。」
そんな後悔を、後から抱く人も少なくありません。
このエピソードでは、
「スタイリストになる前に辞めること」が与える影響と、
「やっぱり戻りたい」と思ったときに立ちはだかる現実について、正直に書いていきます。
この記事は、美容師を辞めたいと悩む人に向けた5話構成のシリーズです。
▶︎ 前のエピソード(2話目)を読む
経験の“ある/なし”で、再スタートの難易度は変わる

スタイリスト経験がある人は、辞めたあとでも比較的スムーズに復帰できます。
なぜなら、以下のような強みがあるからです。
これだけでも、採用側からの評価は高くなります。

実際、私自身もスタイリストになるだいぶ前から「辞めたい」と思っていたのですが、父の「スタイリストになるまでは辞めさせない」というスパルタ方針を真面目に実行し、スタイリストになってから3年目で辞めました。
しかし、その経験は大きく10年以上のブランクがあっても、美容師として再就職することができました。
もちろん、現場に出るまでめちゃくちゃトレーニングはしましたが…💦
アシスタント経験だけで辞めた場合の再スタートは?
もちろん、アシスタント経験だけでも再就職は可能です。
アシスタントでも再就職がしやすくなる条件を知っておくことが
辞めた後の不安や、迷いをやわらげる方法の一つになります。
アシスタント経験のみでも再就職がしやすい条件
✅ 辞めてから1年以内である
→ブランクが短い方が再就職しやすい。
✅ どこまでの技術を習得していたか説明できる
→自分にはどんな経験がありスキルがあるのか知っておくと有利。
今の自分にはどんな技術がある?
スタイリストになる目前でしたら、たくさん練習してさまざまな技術を身につけていると思います。
例えば、技術面
- ブローが得意
- アップスタイルのセットが好きで得意
- パーマの理論は理解しているし、ヘルプのロッドも巻き直しはほぼ無い。
- カラーの選定ができる。塗布手順は完璧
- シャンプーやヘッドスパは任せてもらえる。指名をもらったことがあるなど。
技術面以外 - お客様と話すのが好き
- 接客で褒められた経験がある
- 店販売るのが上手
完璧な技術ではなくても
小さな「できること」が再スタートの武器になることもあります。
そして何よりも、自信になります。
一度自分の経験やスキルを振り返ってみて、”武器”を知っておくのはおすすめですよ。
アシスタントが再就職しにくい条件
✅ 3年以上のブランクがある
理由は
ブランク期間が長いほど「教育コスト」がかかると判断されることが多く
再就職のハードルが上がる傾向にあります。
人手が足りないサロンは、即戦力を求めることも少なく無いため
「できるだけ早く現場で動ける人が来てくれると助かる!」というのが本音です。
「辞めたら楽になる」とは限らない
辞めた直後は、確かに楽になります。
・夜遅くまで練習することもなくなる
・先輩の顔色を伺いながら、神経を張り詰めることもなくなる
・怒られることもなくなるし、ゆっくり過ごせます。
でも時間が経つと
ふとした瞬間に「なんとなく引っかかる」気持ちが
顔を出すことも。
それは…
・スタイリストにならずに辞めたこと
・美容師自体を手放したこと
何に原因があるかわからないけれど
どこかに後悔のかけらが残っていると、長く引きずってしまうこともあります。
「もう一度、美容師をやりたい」と思ったときは
再スタートを考えるとき、意識しておきたいのは、
「完璧に戻ること」より「続けられる形を探すこと」です。
たとえば…
☑️ アシスタントから再スタートする
☑️ 時短勤務や週2〜3勤務で始める
☑️ 通いやすさ・雰囲気でサロンを選ぶ
大切なのは「無理なく続けられる環境」を見つけることです。
一度辞めたからこそ、自分に合う働き方が見えてくることもあります。
まとめ
・スタイリストになる前に辞めた場合、条件によって再スタートの難易度は高くなることがある
・アシスタント経験だけでも、ブランクや状況次第で再就職は可能
・辞めたあとの感情は人によって違うが、後悔が残るケースもある
・「戻りたいかも」と思ったときに備えて、今の自分の経験値やスキルを知っておくことが大事
・再スタートの鍵は、「完璧を目指さないこと」→ 無理のない働き方を選ぶ
辞めたあとの感情は、辞めてみないと分からない部分も多いです。
でも一つ言えることは、
美容師としてのキャリアは、途中で止まってもゼロにはなりません。
「戻りたい」と思う可能性が少しでもあるのなら
今の自分の経験や技術をどう活かせるか、一度整理してみると
未来の自分の選択肢を広げるヒントになるかもしれません。
自分に合うサロンを見つけたい時は
一度辞めて、もう一度美容師としてやってみようかなと思ったとき
一人で探すのもいいですが、プロに相談して一緒に
「自分に合うサロン」を探してみるのも一つの手ですよ。
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辞めたあとの生活やお金、再就職のリアルな実例をもとに、不安とどう向き合えばいいかを具体的にまとめた記事です。
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