※この連載は
仕事がキツくて辞めたいけど、美容師にはまだちょっと未練がある……
そんな気持ちを整理したい人に向けたエピソード集です。
答えを押し付けるのではなく
「自分で選ぶ視点」をそっと渡せたらと思っています。
はじめに
「辞めます」と伝えたその日から空気が変わる。
先輩の何気ない一言や視線が
少しづつ違って感じるようになる。
笑っていても、自分だけ温度が違う気がして
なんとなく息苦しくなる。
そして

「あと何日ここに通うんだろう」という
カウントダウンが始まります。
そんなサロンばかりではないですが
「そうゆうこともあるんだね〜」と頭の片隅に入れておくと
現実にそうゆう状況になったとしても
「やっぱりね〜」と感じる余裕が持てるように
起こりえるリアルを伝えておきます。
美容師を「辞める」と伝えた後が一番しんどい


辞めると伝えたら地獄のような時間が始まることもあります。
私自身、退職を伝えてから
フロアには一切出させてもらえなかった経験もあります。
当時はスタイリストになっていましたが
担当のお客様への挨拶もさせてもらえず
ただひたすら、裏で洗い物をする毎日でした。



私ここにいる意味あるのかな?
自分の存在はないものとして周りが動いているような感覚になりました。
でも——
私の中の「絶対に最後まで辞めない!」という
「負けづ嫌い」と「頑固」さが発動しました。笑
誰かに認めてもらうためではなく
ただの意地だったのだと思います。
最後までやり切ったときは、清々しかったですよ!
ただの自己満足でしかないですけどね。
淡々と、静かにひたすら洗い物をする毎日でも
大切な発見がありました。
自分を見つめる時間に変わった“何もしない日々”
誰にも頼られない。
何も任されない。
そんな日々は、思っている以上に孤独です。
でも、数日経つと見え方が変わってきて
「自分がどう動けば、周りの人は仕事がしやすいのだろう?」
「自分の立ち位置って、どこだろう?」
忙しく働いていた頃には見えなかったことが
客観的に見えた感じでした。
たとえ辞める立場であっても
最後までその場所に立ち続ける自分が
「どう在るか」は自分で選べる。
そう思たことで
気持ちは一気に軽くなり
少しづつ、心が整っていきました。
感謝の言葉は伝えた方がいい?
空気が重いと
話しかけることはおろか
感謝の言葉を伝えることも勇気が入りますよね。
何も言わずに辞めることもできますが、
そこをちゃんと終わらせることで
自信を持って次に進めます。
正しい伝え方はある?
正しい伝え方なんてありません。
ただ、心から
「教えていただきありがとうございました。」と
伝えればいいんです。
例えば
お世話になった先輩に辞める報告をするとき
「丁寧に教えていただきありがとうございました。
あと少しの間ですがお世話になります。」
うまく話せなくても、
言葉は少なくてシンプルでも、
相手にはきちんと伝わりますよ。
直接伝えられなければ手紙でもなんでもいいです。
ちなみに私は、
オーナーの性格上、最後に直接挨拶をさせてもらえないだろうとわかっていたので
置き手紙をして帰りました。
育ててくれたことへの感謝、
やり方は合わなかったけれど、
どこへ行っても通用する姿勢や仕事観を身につけられたこと。
心からの「ありがとうございました」を
静かに言葉にして渡しました。
これも自己満足かもしれませんが、
私にとっては大切な区切りでした。
まとめ 〜一番大事な伝えたいこと〜
・辞めると伝えたあと地獄のような空気になることがある
などと色々伝えました。
私の場合はただ扱いが冷たくなるだけで済みました。
しかし、世の中にはもっと深刻なケースもあります。
一番、伝えたいことは
もし、いじめや暴言・人格否定のような
”心を壊す状況”にあるなら、そんな場所からは
期限なんて待つ必要ありません!
さっさと逃げましょう!
それは、途中で投げ出したわけでも
あなたが弱かったわけでもないです。
むしろ、自分を守れた強さです。



今回でこの連載は終わりです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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