「もう限界かも」
そう思っても、最後の一歩が踏み出せない。
その理由の一つに
辞めた“あと”のことが不安というのもあるのでは無いでしょうか。
辞めたら楽になるかもしれない。
でも、本当にやっていけるのか?
仕事、生活、お金、人間関係——
“その後”の自分を想像すると、不安で動けなくなってしまう。
この記事では、
美容師を辞めた人たちが実際にどんな道を歩んだのか
「辞めて後悔しないために、今できること」を、現実・心理・行動の3つに分けてまとめました。
「辞めてもいいのかな…」と迷っている人が
「辞めたあと、どうするか」まで考えて動けるようにヒントを渡せたらと思います。
この記事は、美容師を辞めたいと悩む人に向けた5話構成のシリーズです。
▶︎ 前のエピソード(3話目)を読む
現実的なこと|美容師を辞めた人は、その後どうしてる?

1. 辞めたあとの選択肢は意外と多い
美容師を辞めた人たちは、実際にどんな道を歩んでいるのでしょう。
答えはひとつではありませんよ!
・しばらく休んでから別の仕事を探す人
・異業種に転職して新しい働き方を見つけた人
・やっぱり美容師に戻った人
・派遣やバイトでつなぎながら、ゆっくり次を考える人
すぐに「次」を見つけられる人ばかりではありません。
でも、それぞれのペースで“自分の生活”を整えていった人が多いのが現実です。
2. 生活やお金のこと、正直どうだった?
辞めたあとの心配ごとで多いのが、お金の問題。
特に一人暮らしだったり、貯金が少なかったりすると
「辞めたら生活できないかも」と不安になるのは当然です。
ただ実際には、
・実家に戻って生活コストを下げる
・一時的に派遣・バイトで生活費を確保
・雇用保険(失業手当)を活用しながら次を探す
「今をしのぐ手段」は意外とあることを知っておくと、選択肢が増えます。
3. 再スタートは可能。でも条件によって難易度は変わる
辞めたあとに「やっぱり戻りたい」と思う人もいます。
スタイリスト未経験でも、美容師として再就職すること自体は可能です。
ただし、ブランクや経験値によって再スタートのしやすさには差が出ます。
・カット技術がある → 比較的スムーズに復帰しやすい
・アシスタント経験のみ → ブランクが短ければ可能性あり
・ブランクが長い → 教育コストがかかる分、ハードルは上がる
「辞めたあと戻れるのか?」という不安があるなら、自分の経験値や技術を今のうちに整理しておくと、未来の選択肢が広がります。
心理的なこと|辞めたら「ラク」になる?それとも「後悔」する?
1. 辞めた直後は、確かにラクになる
美容師の仕事って、ほんとうに心も体も消耗しますよね。
・朝から晩まで立ちっぱなし
・怒られないように常に神経を張ってる
・練習も営業後で帰るのはいつも夜遅い
こうした日々から解放されたら、たしかに一度はホッとするものです。
「もうあの世界に戻りたくない」って思うことだって、全然あります。
2. でも、時間が経つと “何かが引っかかる” 人もいる
辞めてからしばらく経ったとき、
ふと「やっぱり辞めなきゃよかったかも」と思う瞬間がくる人もいます。
・スタイリストになる前に辞めたこと
・「憧れ」を手放してしまったこと
・美容師じゃない自分に、まだ慣れないこと
これが“後悔”なのかは、わかりません。
でも、何が引っかかってるのかを整理することで、次に進みやすくなります。
3. 今の自分が “甘えてる” のか “限界” なのか
「辞めたい」って思うとき、
「甘えなのか」と自分を責めてしまう方も多いです。
でも「辞めたい」は、“甘え” ではなく “限界” なのかもしれないということ。
例えば
・休みの日も仕事のことを考えてしまう
・通勤途中に涙が出てくる
・食欲がなくなった、眠れない etc.
こうしたサインがあるなら、「限界」の可能性があるかもしれません。
逆に、「忙しすぎてイライラする」とか「先輩が苦手」くらいなら、一時的なストレスかもしれないですね。
行動のヒント|辞めたあとに「どう動くか」より「どう整えるか」
1. 辞めたあとにすぐ動けなくても大丈夫
退職したら「次どうする?」ってなりますよね。
辞めた後、やりたいことが決まっていればいいのですが、
実際、辞めた直後に動けない人も多いです。
辞めるって、それだけで体力も使うしメンタルもすり減ります。
なので、まずは整理する時間を持つことが第一歩です。
できれば、辞める前に準備をしておくことがおすすめですが……。
2. “辞める前” にやっておくと未来が変わること
辞めると決めたとき、できれば下記のような準備ができると、辞めたあとの「不安」が減ります。
完璧じゃなくて大丈夫です。
「なんとなくこんな感じかも」でOKなので、
“辞めたあとの自分”を少しだけ想像してみてください。
3. 美容師じゃなくなっても、あなたの価値はなくならない
辞めたあとはどうしても
「自分には何も残ってないかも」って感じてしまうことがあります。
でも実際には、
・接客で人の気持ちを汲み取る力
・手を動かして何かを生み出す力
・空気を読んで行動する観察力
・チームで働く中で培った柔軟性
美容師の現場で身につけたことって、他の業種でも通用することばかりなんです。
例えば
エステサロンに転職したとき、
美容師免許がないとできないまつ毛パーマの施術は可能でしたし、お客様に触れることへの感覚があったおかげでスムーズに対応できたこともありました。
また、チームでの連携が大切な医療現場でも、美容師時代に培った柔軟性や連携力は大いに役立ちました。
まとめ
お金・生活・次の仕事・後悔———
辞めていいのか不安になることはたくさんあるけれど
どれか一つでも整理できていたら、次の一歩を踏み出すことができると思います。
美容師を辞める前にできる準備・相談先
美容師を続けるにしても、辞めるにしても
いつか次の仕事を探すときがきます。
美容師として環境を変えて働くのか、
まったく別の職種に変えるのか、
または美容師の経験を活かした仕事に転職するのか
選択肢はたくさんあります。
そんなときは
一人で悩まず、転職のプロに相談してみてもいいと思いますよ。
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