この記事は資格を持つ専門家ではなく、美容師としての個人的な経験と観察にもとづいて書いています。職場の悩みを解決する唯一の答えではなく、ひとつの見方として読んでいただけたら嬉しいです。


人間関係で疲れる



一日中、先輩の顔色を伺っている



拘束時間も長いし、毎日しんどい
美容師アシスタントとして働いていると、こんなふうに感じることはありませんか。
毎日、先輩の顔色をうかがって場の空気を読んで、ちゃんとやろうとするほど消耗していく。
私自身もアシスタントの頃は、先輩の表情や声のトーンを気にしていました。
少し声が低かったり、表情が怖く見えたりするだけで、



「怒らせたかな」



「何か失敗したかな」
と考えてしまう。
仕事が終わる頃には、技術の練習よりも人間関係で疲れているような日もありました。
・気を使いすぎて、仕事が終わるとぐったりしている人
・先輩の顔色を伺いすぎて消耗してしまっている人
・人間関係で美容師を辞めたくなっている人
この記事は、そんな人に向けて書いています。
アシスタント時代に悩んだ経験と、スタイリストになってから感じたことをもとに、先輩の機嫌に振り回されすぎずに働く考え方をお伝えします。
先に結論から
美容師は、人と関わる仕事です。
先輩との連携やお客様対応など、気を使う場面をゼロにすることは難しい。
ここだけ読むと、
「えーーー、結局我慢するしかないってこと?」
って思いますよね。
大切なのは、先輩の機嫌を取ることではなく、人と仕事をするためのコミュニケーションを身につけること。
アシスタント時代のしんどさは、実はスタイリストになってから使う技術を練習している時間でもあります。
まずは、なんで美容室で働くとこんなに気を使うのか?
美容室は、気を使う場面が多い
美容室という職場は、人間関係の疲れが出やすい環境です。


・毎日同じメンバーと、狭い空間で長時間一緒にいる。
・上下関係がはっきりしていて、先輩の指示やペースに合わせることが多い。
・先輩への気遣いとお客様への対応、神経を使い続ける場面が一日中続きます。
アシスタントは技術以外にも覚えることが多い
アシスタント時代は、カットやカラーなどの技術だけを覚えればいいわけではありません。
むしろ最初の頃は、技術以外の部分でつまずくことも多いと思います。
例えば
・先輩が忙しそうで質問するタイミングが分からない
・指示された仕事をしながら、お客様にも気を使う
・空気を読もうとして疲れてしまう
こんなことの連続です。
人との距離感を自然につかめる人なら、あまり悩まないかもしれません。
でも苦手な人にとっては、そこが一番しんどい部分だったりします。
私もそうでした。
サロンワークは、チームで成り立っている
美容室の仕事は一見すると個人プレーに見えますが、毎日たくさんの連携が発生しています。


・ロッドを巻きながら薬剤指示を出す
・カット中に次の施術の準備をお願いする
・仕上げ中に次のお客様のご案内をしてもらう
言葉にしなくても流れを読み合ったり、小さな連携が一日中続きます。
この連携がうまくいかないと、先輩もお客様もなんとなくピリついてしまう。
それが積み重なると、現場全体の空気が重くなっていきます。
美容師に「気にしなくていい」は無理
人間関係の悩みでは、
「全員に好かれなくていい」
「相手の機嫌は気にしなくていい」
と言われることがありますが、美容室ではそう簡単ではありませんよね。
・仕事を教えてくれるのも先輩
・ヘルプの指示を出すのも先輩
・ミスしたときにフォローしてくれるのも先輩
・サロンワークはチーム連携が大切
・スタッフは毎日同じ空間で長時間働く相手
なので、「相手の機嫌なんて気にしなくていい」と言われても



不機嫌な先輩がいたら1日地獄だし



「嫌われたら教えてもらえなくなるかもしれない」
気にしないと、自分の居心地が悪くなってしまいやすいですよね。
ここで1つ、先輩の機嫌には色々な理由があることを知ると、見え方が少しかわるかもしれませんよ。
先輩の機嫌には色々な理由がある



先輩の機嫌で1日左右されるのしんどい。
と思う気持ちもよくわかります。
自分のミスで怒らせてしまうこともありますが、それ以外にも理由はあります。


・予約が詰まって余裕がない
・売上や数字のプレッシャーがある
・お客様対応で神経を使っている
・後輩への教え方が苦手
・自分も厳しく育てられてきた
・体調が悪い
・家で嫌なことがあった
美容室の先輩だって人間です。
そんな日もあります。
もちろん、だから我慢しなきゃいけないという意味ではありません。
ただ、先輩の機嫌に一日中振り回されるよりも、自分ができる対応を持っておくと少しラクになります。
自分ができることだけ意識する
先輩の機嫌を変えることはできません。
お客様の反応もそうです。
でも、自分がどう動くかは自分で決められます。
先輩が不機嫌なとき、こちらまでビクビクした態度になってしまうと、逆に場の空気が重くなることがあります。
少し意地悪な先輩だと、そのビクビクしている姿を見て、さらに強く当たられてしまうかもしれません。
いつものトーンで返事をする


相手の空気感に合わせすぎて、小さく返事したり、ビクビクしながら返事をすると
先輩は、



「なんで、声小さいの?」



「やる気あんの?」



「機嫌悪いの?」
と感じて余計にイライラさせてしまうことがあります。
先輩の機嫌が悪くても
「はい」
「わかりました」
をいつも通りのトーンで返してみましょう。
お礼を言う


教えてもらったとき。
フォローしてもらったとき。
その場ですぐに
「ありがとうございます」
と伝える。
先輩の機嫌が悪くても、ピリついていてもです。
後で怒られる地獄より、分からないことは確認する


「すみません、もう一度お願いします」
「〇〇でよろしかったですか?」
と確認する。
ピリついている先輩に聞くのは怖いですよね。
でも、確認不足が大きな問題になることがあります。
後から怒られる地獄より、確認する勇気も大切です。
ミスした時の謝り方


「すみませんでした」
だけで終わらせず、
「次から〇〇に気をつけます」
と伝える。



何が悪かったのか理解していることが伝わるだけでも、相手の受け取り方は変わります。
当たり前のことのようですが、少しの言葉の付け足しや声のトーンで意外と変わるものです。
これは機嫌取りではなく、仕事をするためのコミュニケーションです。
「先輩の機嫌を取るため」
と思ってする気遣いと、
「人と仕事をする力を身につけている」
と思う気遣いでは、少し感じ方が変わります。
スタイリストになって気づいたこと
アシスタントの頃は、
「なんでこんなに気を使わなきゃいけないんだろう」
と思っていました。
でも、スタイリストになってから見えたことは、
・後輩にお願いするときの伝え方
・忙しい営業中での声のかけ方
・お客様との距離感
・相手の表情や空気を見る力
アシスタント時代に悩んでいたことは、スタイリストになってから必要な技術でした。
私は今でも、全部完璧にできているわけではありません。
日によってはスタッフへの接し方や、お客様への対応を振り返って、
「もう少し違う言い方ができたかもしれない」
「余裕がない態度になっていたかもしれない」
と反省することもあります。
そして美容師以外の仕事を経験して感じたこともあります。
それは、このコミュニケーションは美容室だけで必要なものではなかったということです。
私は美容師を離れて、いくつか違う職種で働いた経験があります。
仕事内容や働く環境は変わっても、
・相手に分かるように返事をすること
・教えてもらったらその場で感謝を伝えること
・分からないことをきちんと確認すること
・間違えたときに素直に謝ること、ひと言添えること
こういう小さなやり取りは、どの職場でも必要でした。



今の職場で少しずつ積み上げたことは、どこへ行っても自分の力になります。
まとめ
アシスタント時代は、先輩に教えてもらいながら仕事をする時間が長いです。
毎日同じ空間で働くからこそ、表情や声のトーンが気になったり、先輩の機嫌に振り回されて疲れてしまうこともありますよね。
美容室では、お客様への対応やスタッフとの小さな連携が一日中続きます。
だからこそ、
・先輩の機嫌が悪くてもいつも通りに返事をする
・感謝はすぐに伝える
・分からないことはきちんと確認する
・ミスした時は理由を一言添える
こうした小さなやり取りが、仕事をスムーズにする力になります。
これは先輩に好かれるためではなく、自分が働きやすくなるためのコミュニケーションです。



アシスタント時代に身につけたこの力は、スタイリストになってからも、美容師以外の仕事をするときにも役に立ちますよ。
人間関係がどうしても合わない場合は



どれだけ工夫しても、人間関係がどうしても合わないこともあります。
そんなときは「辞めるかどうか」の二択で悩む前に、
まずは「場所を変える」という選択肢があることも、覚えておいてください。
環境を変えるだけで、自分らしさを活かせる職場に出会えることもあります。
転職や職場選びで迷ったときは、プロに相談してみるのもひとつの方法です。
美容師の転職について、別の記事でまとめているのでよろしければ参考にしてみてください。











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